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Premiere Proで動画の速度を変える方法【2026年版】スロー・早送り・タイムリマップの使い分け

kitagawatetsuro

動画の速度を変えるイメージ
スロー・早送り・タイムリマップを使い分けます。
✂️ Premiere Pro ⏩ 速度変更 🆕 2026年版
⏱️ この記事は約12分で読めます
📋 この記事の要約

Premiere Proで動画の再生速度を変える3つの方法(速度・デュレーション/レート調整ツール/タイムリマップ)を、使い分けの基準つきで解説します。スローにするとカクつく問題を解決する「時間補間」3種類の違いと選び方、音声のピッチを保ったまま早送りする設定まで、実際の操作手順に沿ってまとめました。

📌 この記事を読んでわかること
  • 速度を変える3つの方法と、どれを使うべきかの判断基準
  • 「速度・デュレーション」ダイアログの各項目の意味
  • 1つのクリップ内で緩急をつけるタイムリマップの手順
  • スローがカクつく時に効く「時間補間」の選び方
こっこちゃん
こっこちゃん
「スローにしたらカクカクになっちゃった…って人、けっこう多いんだよね〜」

Premiere Proで「ここだけスローにしたい」「長い作業シーンを早送りで見せたい」と思ったとき、実は速度を変える方法が3つあります。どれを使うかで作業のしやすさが大きく変わるのですが、多くの解説では1つの方法しか紹介されていません。

この記事では3つの方法の使い分けを先に整理したうえで、それぞれの手順と、スローにした時にカクつく問題の解決方法まで解説します。


✅ 先に結論

  • クリップ全体を一律で変えるなら「速度・デュレーション」(右クリック)。
  • 尺に合わせて感覚的に伸縮するならレート調整ツール(R)
  • 1つのクリップの中で緩急をつけるならタイムリマップ
  • スローがカクつく時は時間補間を「オプティカルフロー」に変えます。
  • 早送りで声を自然に保ちたい時は「オーディオのピッチを維持」にチェック。

🧭 速度を変える3つの方法と使い分け

まず全体像です。やりたいことによって選ぶべき方法が違います。

速度を変える3つの方法
やりたいことによって使う機能が変わります。
方法1
速度・デュレーション
クリップ全体を一律の倍率で変更。数値で正確に指定したい時に。最も基本。
方法2
レート調整ツール
クリップの端をドラッグして伸縮。決まった尺に収めたい時に速い。
方法3
タイムリマップ
1つのクリップ内で速度を変化させる。徐々に加速・減速などの演出用。
やりたいこと使う方法
作業シーンを丸ごと4倍速にしたい速度・デュレーション
クリップを「ちょうど5秒」に収めたい速度・デュレーション(デュレーション指定)
BGMの尺に合わせて感覚で伸ばしたいレート調整ツール
決めポーズの瞬間だけスローにしたいタイムリマップ
徐々に加速して場面転換したいタイムリマップ
映像を逆再生したい速度・デュレーション(逆再生)

⏱️ 方法1:速度・デュレーション(基本)

最もよく使う基本の方法です。クリップ全体が同じ倍率で変わります。

速度・デュレーションの設定項目
「オーディオのピッチを維持」の付け忘れに注意。
  1. タイムライン上のクリップを右クリックする
  2. 「速度・デュレーション」を選ぶ(ショートカットは Ctrl+R / Macは ⌘+R
  3. 「速度」に倍率を入力する(200%で2倍速、50%で半分のスロー)
  4. 必要なオプションにチェックを入れてOK

ダイアログの各項目の意味

速度
100%が等倍。数値を上げると早送り、下げるとスロー。
デュレーション
再生時間を直接指定。「ちょうど◯秒」に収めたい時に便利。
逆再生
映像を逆方向に再生する。
オーディオのピッチを維持
速度を変えても声の高さが変わらない。会話素材の早送りに必須。
変更後に後続のクリップをシフト
長さが変わった分、後ろのクリップが自動で詰まる/ずれる。
時間補間
スロー時の滑らかさを決める設定。後述します。

「速度」と「デュレーション」は連動しています。速度を上げれば自動的にデュレーションは短くなります。リンクアイコンをオフにすると、片方だけを変えることもできます。

音声つき素材を早送りする時の注意

解説動画などで会話部分を少しだけ速くしたい場合、「オーディオのピッチを維持」にチェックを入れないと声が高くなります(いわゆる早送り声)。逆に、あえてコミカルに見せたい時はチェックを外します。

あわせて 音量やノイズの調整もまとめてやるならPremiere Proで音声・BGM・効果音を入れる方法を参考にしてください。

🖱️ 方法2:レート調整ツール(R)

数値ではなくドラッグで感覚的に速度を変えたい時に使います。「BGMのこの部分までで終わらせたい」といった尺合わせに向いています。

  1. ツールパネルからレート調整ツールを選ぶ(ショートカット R
  2. タイムライン上のクリップの端にカーソルを合わせる
  3. 左右にドラッグすると、クリップの長さに応じて速度が変わる
  4. 終わったらVキーで通常の選択ツールに戻す

通常のトリミングは「素材の一部を切り捨てる」動きですが、レート調整ツールは素材を丸ごと伸縮させる点が違います。映像の中身が切れないまま尺だけが変わります。

こっこちゃん
こっこちゃん
「Rを押したまま戻すの忘れて、次のカットまで速度変えちゃうのがあるあるだよ〜」

📈 方法3:タイムリマップ(緩急をつける)

ここからが演出の本番です。タイムリマップを使うと、1つのクリップの中で速度を変化させられます。「普通の速度 → 決めポーズでスロー → また普通に戻る」といった表現ができます。

タイムリマップで緩急をつける
キーフレームを分割すると滑らかに変化します。
  1. タイムライン上のクリップの左上にある「fx」バッジを右クリックする
  2. 「タイムリマップ」→「速度」を選ぶ
  3. クリップの中央に白い横線(ラバーバンド)が表示される
  4. 速度を変えたい位置で Ctrl(Macは⌘)を押しながらラバーバンドをクリックしてキーフレームを打つ
  5. キーフレームの間の線を上下にドラッグすると、その区間だけ速度が変わる(上げると早送り、下げるとスロー)

速度の切り替わりを滑らかにする

キーフレームを打っただけだと、速度がカクッと切り替わって不自然になります。これを滑らかにするには次のようにします。

  1. 打ったキーフレームを左右にドラッグして2つに分割する
  2. 分割された区間が「速度が変化していく助走区間」になる
  3. 区間内に現れる青いハンドルをドラッグすると、加速・減速のカーブを調整できる

この「キーフレームを分割して助走をつくる」操作が、タイムリマップで最も重要なポイントです。幅を広くとるほど、ゆっくり滑らかに速度が変わります。

動きの質を上げる 速度の変化に緩急をつける考え方は、After Effectsのイージングとほぼ同じです。より深く知りたい方はAfter Effects イージング入門もあわせてどうぞ。

🌊 スローがカクつく時:時間補間の3種類

スローモーションにすると映像がカクカクすることがあります。これは、元の映像に足りないコマ(フレーム)をPremiere Proが埋める必要があるためです。

その「埋め方」を決めるのが時間補間で、3種類から選べます。

時間補間の3種類
スローのカクつきはオプティカルフローで改善します。

フレームサンプリング

既存のフレームをそのまま複製して埋める。処理は最速だが、カクつきやすい。初期設定はこれ。

フレームブレンド

前後のフレームを重ねて混ぜる。少し滑らかになるが、残像のようなブレが出ることがある。

オプティカルフロー

ピクセルの動きを解析して中間フレームを新しく生成する。最も滑らかだが処理が重い。

設定の変え方

クリップを右クリック →「速度・デュレーション」→ ダイアログ内の「時間補間」から選びます。クリップを右クリックして「時間補間」から直接切り替えることもできます。

オプティカルフローが向かない素材

オプティカルフローは万能ではありません。次のような素材では映像が歪んだり、輪郭がにじんだりする破綻が起きやすいです。

  • 背景が複雑で、細かい模様が多い
  • 被写体の動きが速すぎる、または動きが大きい
  • 手持ち撮影でカメラが不安定に揺れている
  • 前後のフレームの差が大きい(照明の点滅など)

破綻する場合は、無理にオプティカルフローを使わずフレームブレンドに戻すか、スローの倍率を控えめにするのが現実的です。またオプティカルフローは処理が重いため、プレビューが正しく確認できない時はレンダリング(Enterキー)してから判断してください。

根本的な解決は撮影段階にあります。あらかじめ60fpsや120fpsなど高いフレームレートで撮影しておけば、元から十分なコマ数があるため、補間に頼らなくても滑らかなスローになります。スローを使う予定があるなら、撮影時にフレームレートを上げておくのが一番確実です。

前提として プロジェクトのフレームレート設定についてはPremiere Proのシーケンス設定完全ガイドで解説しています。

⚠️ よくある失敗

失敗1:速度を変えたら後ろのクリップと隙間ができた

「変更後に後続のクリップをシフト」にチェックが入っていないと、短くなった分だけ空白が残ります。チェックを入れておくと後ろのクリップが自動で詰まります。

失敗2:早送りにしたら声がキンキンになった

「オーディオのピッチを維持」のチェック漏れです。速度変更前にチェックを入れておきましょう。

失敗3:オプティカルフローにしたのに滑らかにならない

オプティカルフローは処理が重いため、プレビュー段階では効果が反映されていないことがあります。Enterキーでレンダリングしてから確認してください。それでもカクつく場合は素材自体が向いていない可能性があります。

失敗4:レート調整ツールのまま他のクリップを触ってしまった

ツールを切り替えたことを忘れて別のクリップをドラッグすると、意図せず速度が変わります。作業が終わったらすぐVキーで選択ツールに戻す癖をつけておくと安全です。

🐢 速度変更で編集が重くなる場合

オプティカルフローやタイムリマップを多用すると、プレビューが目に見えて重くなります。速度変更は再生のたびに計算が発生する処理だからです。

作業中は時間補間をフレームサンプリングにしておき、書き出し直前にオプティカルフローへ切り替えるという進め方をすると快適です。全体的に動作が重い場合はPremiere Proが重い・カクつく時の対処法もあわせて確認してください。

❓ よくある質問

音声だけ速度を変えることはできますか?

クリップの映像と音声のリンクを解除(右クリック →「リンク解除」)してから、音声クリップだけに速度変更をかければ可能です。ただし映像と合わなくなるため、通常はリンクしたまま変更します。

タイムリマップと「速度・デュレーション」は併用できますか?

基本的にはどちらか一方を使います。タイムリマップは1つのクリップ内で速度が変化する仕組みのため、先に全体倍率を変えていると調整が分かりにくくなります。緩急をつけたい場合は最初からタイムリマップで組むのがおすすめです。

ショート動画でよく見る「一瞬だけ速くなる」演出はどれですか?

タイムリマップです。切り替わり部分でキーフレームを分割して助走区間をつくると、それらしい印象になります。ショート動画の制作全般はPremiere ProでYouTubeショート・TikTokのテロップを爆速で作る方法もどうぞ。

速度を変えた素材を書き出すと画質が落ちますか?

速度変更そのものが直接画質を落とすわけではありません。ただしスローで補間フレームを生成した場合、その部分は元素材にない映像なので、拡大するとやや甘く見えることがあります。書き出し設定はPremiere Pro書き出し設定のおすすめを参考にしてください。

🔗 次に読むと制作が進む記事

📚 参考にした情報

こっこちゃん
こっこちゃん
「スローを使う予定があるなら、撮影の時点でフレームレート上げとくのが一番ラクだよ〜!」

🌱 まとめ

速度変更のまとめ
撮影時に高フレームレートで撮るのが一番確実です。
  1. クリップ全体は速度・デュレーション、尺合わせはレート調整ツール
  2. 1つのクリップ内で緩急をつけるならタイムリマップ
  3. キーフレームを分割して助走区間を作ると滑らかになる
  4. スローのカクつきはオプティカルフロー、ただし破綻する素材もある
  5. 根本的には撮影時に高フレームレートで撮っておくのが確実

速度変更は、覚えると一気に映像の見せ方が広がる操作です。まずは短い素材で「速度・デュレーション」から試し、慣れてきたらタイムリマップで緩急をつけてみてください。

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