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After Effectsのマスクの使い方【2026年版】切り抜き・ぼかし・光の演出を作る基本

kitagawatetsuro

After Effectsのマスク機能の解説
マスクは「見せる範囲」を自由に決めるための土台です。
🎬 After Effects ✂️ マスク 🆕 2026年版
⏱️ この記事は約12分で読めます
📋 この記事の要約

マスクは「レイヤーの見せる範囲を切り取る」ための基本機能です。作り方3種類・4つの合成モード・境界をなじませるマスク境界線ぼかし・動く被写体に追従させるキーフレームまで、順番に解説します。

📌 この記事を読んでわかること
  • マスクとレイヤーの関係、何のために使うのか
  • マスクを作る3つの方法とそれぞれの向き不向き
  • 加算・減算・交差・差分の使い分け
  • マスク境界線ぼかしで不自然な切れ目をなじませる方法
  • 動く被写体にマスクを追従させる基本
こっこちゃん
こっこちゃん
「切り抜きも、光の演出も、元をたどればぜんぶマスクなんだよね〜」

After Effectsを触り始めると、「マスク」という言葉にすぐ出会います。人物の切り抜き、テロップの縁取り、光が漏れる演出——見た目は違っても、やっていることは同じ「レイヤーの一部だけを見せる」という操作です。

ロトブラシ(人物の自動切り抜き)やトラックマット(別レイヤーで型抜きする方法)もマスクの応用形です。まずはこの記事で、すべての土台になる手動マスクの基本を押さえておきましょう。


✂️ マスクとは何か

マスクは、レイヤーの上に描いたパス(輪郭線)を使って、その内側だけ(または外側だけ)を表示する機能です。

マスクの基本概念
パスの内側だけが見える状態、というのが基本です。

レイヤー自体の絵は消えません。「見える範囲」を制御しているだけなので、パスを後から動かしたり大きさを変えたりしても、元の映像はそのまま残っています。ここを誤解していると、「マスクをかけたら画質が落ちた気がする」と混乱しがちなので覚えておいてください。

よくある誤解 マスクは「切り取って捨てる」のではなく「表示・非表示を切り替えている」だけです。あとから範囲を調整できるのはこのためです。

🖊️ マスクを作る3つの方法

作り方は目的に応じて使い分けます。

マスクを作る3つの方法
四角・丸は図形ツール、自由な形はペンツールが基本です。
1
図形ツールで描く
レイヤーを選択した状態で長方形・楕円ツールをドラッグすると、自動的にマスクとして追加されます。角丸パネルや丸窓の演出に。
2
ペンツールで描く
人物の輪郭など自由な形に沿ってクリックで点を打っていきます。最後に始点をクリックして閉じるとマスクになります。
3
テキスト・シェイプから変換
「レイヤー→マスクを新規作成」で、選択中のレイヤーの輪郭そのものをマスク化できます。文字の形で型抜きしたい時に便利です。

迷ったら、まず図形ツールで試してください。直線・曲線が混ざった複雑な形だけペンツールを使うと考えると、作業がシンプルになります。

🔀 4つの合成モードの使い分け

マスクを複数重ねるとき、どう組み合わせるかを決めるのがマスクモードです。

マスクモード4種類の違い
2つの丸を重ねたときの見え方で覚えると早いです。
モード効果使う場面
加算複数マスクの範囲を全部表示離れた2つの窓を同時に開けたい時
減算後から作ったマスクの範囲を隠すドーナツ状に穴を開けたい時
交差重なっている部分だけ表示2つの形が重なる部分だけ見せたい時
差分重なっていない部分だけ表示重なりを打ち消し合わせたい時

最初のマスクは自動的に「加算」になります。2つ目以降を追加するとき、タイムラインパネルのマスクの行にあるプルダウンでモードを切り替えられます。

こっこちゃん
こっこちゃん
「減算でドーナツ穴、覚えやすいね〜」

🌫️ 境界をなじませる:マスク境界線ぼかし

マスクの縁は、初期状態だとくっきりした境界線になります。これを自然になじませるのがマスク境界線ぼかし(Mask Feather)です。

マスク境界線ぼかしの効果
数値を上げるほど境界がふわっと広がります。

タイムラインパネルのマスクプロパティにある「マスク境界線ぼかし」の数値を上げるだけです。光の演出や、テロップ背景の柔らかい縁取りを作るときによく使います。ただし、上げすぎるとマスクの範囲自体がぼんやり縮んで見えるので、5〜20px程度から試すのがおすすめです。

注意 マスク境界線ぼかしは、パスの内側にも外側にも均等に広がります。ぼかしすぎると、切り抜いたはずの形が思ったより小さく感じることがあります。

🎯 動く被写体にマスクを追従させる

被写体が動く映像では、マスクの形も一緒に動かす必要があります。基本はキーフレームでパスの位置・形を記録する方法です。

マスクパスのキーフレームアニメーション
数フレームごとに形を打ち直すだけでも十分追従します。
☑ 手動で追従させる手順
  • マスクパスのストップウォッチをクリックしてキーフレームを有効化
  • 再生ヘッドを動かし、被写体に合わせてパスの形を打ち直す
  • 数フレームおきに繰り返す(動きが速いほど間隔を狭める)
  • 細かい動きなら「マスク境界線ぼかし」を軽くかけて誤差を目立たなくする

細かく追従させたい場合は、ロトブラシ(自動切り抜き)のほうが速いこともあります。マスクは「形がある程度単純」「動きが緩やか」な被写体に向いていると考えてください。

🎭 VTuber制作での使いどころ

☑ こんな場面で活躍します
  • 配信画面の角丸切り抜き:ワイプやサブ画面を丸窓・角丸パネルにする
  • テロップの縁取り演出:文字の形にマスクを合わせて光や色を漏らす
  • OP動画のワイプイン:円形マスクを広げながら映像を見せる演出
  • ロゴ・アイコンの型抜き:素材のシルエットだけを使いたい時
あわせて テキストの中に映像を表示する応用形はトラックマットの使い方で解説しています。マスクの考え方が理解できていると、こちらもすんなり理解できます。

🌱 まとめ

マスクの使い方まとめ
まずは丸を1つ描いて、境界線ぼかしを動かしてみましょう。
  1. マスクは「表示範囲」を決める機能で、元の映像は消えていない
  2. 単純な形は図形ツール、自由な形はペンツールで作る
  3. 複数マスクは加算・減算・交差・差分で組み合わせる
  4. 境界線ぼかしで縁をなじませる(5〜20pxから試す)
  5. 動く被写体はキーフレームで追従、細かい動きはロトブラシも検討

マスクは地味に見える機能ですが、AEのほとんどの切り抜き・演出の土台になっています。まずは丸を1つ描いて、境界線ぼかしの数値を動かしてみるところから始めてみてください。

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